温泉街の異形 別府グローバルタワー

しゃこちゃん(遮光器土偶)の張り付く駅 五能線木造駅


ご覧の通り、木造駅の駅舎には高さ17.3mの遮光器土偶しゃこちゃんが張り付いています。なんというインパクト。
なんで土偶?という当然の疑問ですが、つがる市(旧木造町)には遮光器土偶が出土した亀ヶ岡石器時代遺跡があるからですね。1887年(明治20年)にここからしゃこちゃんが出土しました。オリジナルのしゃこちゃんは高さ32.4cmとこのしゃこちゃんよりもだいぶちいちゃいです。

遠くからもしゃこちゃん

中にもしゃこちゃん

裏側だってしゃこちゃん

ちなみに出土した本物のしゃこちゃん(重要文化財)は現在東京国立博物館に収蔵してあります。木造にある資料館(縄文住居展示資料館カルコ)に展示してるのはレプリカです。さらに余談ですがこのカルコの名前の由来は"Ka"megaoka A"r"chaeology-"Co"llectionsでKarcoだそうです。もはや何でもありだな。

街中にもしゃこちゃん

駅名標にもしゃこちゃん

さてそんな五能線木造駅。
1924年(大正13年)10月21日開業と来年開業100年を迎える比較的古い駅です。
現在の駅舎は1992年(平成4年)8月3日に完成。駅舎は鉄筋コンクリート造りでしゃこちゃんもコンクリート製だそうです。制作費は2億円以上といわれその資金はみんな大好き「ふるさと創生事業」から捻出したもの。とはいえあれは1億円なんで残りの1億以上は自己負担ということでしょうか。

参考(その他のふるさと創生事業):
2億円!



このしゃこちゃん。列車の到着時に目からビームが出ます。
2020年(令和2年)3月(26日)に改修工事が行われ、このビームが7色になったそうです。すごい。また常駐している駅員さんにお願いすると列車到着時以外にも任意でビームを発射してもらえるとか。サービス精神が素晴らしい。

これしか撮れなかった。。。

2002年(平成14年)には「巨大な土偶が出迎える迫力ある駅舎」を理由に東北の駅百選にも選ばれております。今ではすっかり観光スポットにもなっており、2億円かけた甲斐がありましたね。経済効果があるかは疑問ですが。

個人的には本物同様左足が欠けていてそこが入り口になっているのがとても良いと思います。

左足が欠けてる

横からしゃこちゃん



2022年4月訪問


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