温泉街の異形 別府グローバルタワー

銚子のシンボル 犬吠埼灯台


千葉県銚子市の犬吠埼先端に立つ、銚子のシンボルともいえる犬吠埼灯台。
「日本の灯台の父」と呼ばれるイギリス人リチャード・ヘンリー・ブラントン(Richard Henry Brunton)による設計で、海上保安庁が指定するAランク保存灯台の1つ。日本の灯台50選、世界灯台100選。レンガ造りとしては青森県の尻屋埼灯台に次ぐ日本で2番目の高さとなっております。
また2020年に現役灯台としては初めて国の重要文化財にも指定されました(六連島灯台・部崎灯台・角島灯台・犬吠埼灯台の4灯台が指定)。





1872年(明治5年)9月28日起工、1874年(明治7年)11月15日初点灯で木材は千葉県香取郡産、花崗岩は茨城県筑波郡北条町産、そしてレンガは日本の灯台としては初めて国産(千葉県香取郡高岡村産)が使われています。
当初はフランス製のレンズが使用されていましたが、太平洋戦争で一部が破壊されたことから現在は国産のレンズに切り替わっており、初代のレンズは敷地内にある旧犬吠埼霧信号所霧笛舎(重要文化財)にて展示がされています。

旧犬吠埼霧信号所霧笛舎

初代レンズ

灯台の高さは31.3m、海面から灯火の高さは約52mで光度は110万カンデラ。光達距離は19.5海里となっております。
常時内部公開がされている所謂「参観灯台」で99段の螺旋階段は九十九里浜にちなんでいるとか。敷地内には先述の旧霧笛舎の他、国産第1号の第一等レンズと言われる「沖ノ島灯台初代レンズ」などの資料が展示されている犬吠埼灯台資料展示館や尻屋埼灯台で使用されていた日本最初の霧信号である霧鐘、2012年に設置された白いポストなどもあります。このポストは幸せを呼ぶポストとか呼ばれてるそう。1960年製造の丸型ポストです。


第一等レンズ

霧鐘

白いポスト

ちなみにブラントンの胸像もあります。これはなかなかレアかもしれませんね。ここ以外には横浜公園にもあるそうです。

小島義三郎作

それと何とも言えない微妙なお話を1つ。
2014年に犬吠埼灯台点灯140周年に合わせ、灯台至近の銚子市立高神小学校が「灯台の小学校」に指定されました。灯台の小学校って何?って思いますよね、僕も思います。詳細は不明。







犬吠埼灯台(いぬぼうさきとうだい)
Address : 千葉県銚子市犬吠埼9576 
駐車場:有(無料)

2008年11月/2021年11月訪問



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