温泉街の異形 別府グローバルタワー

近未来的な東西通路は地元の悲願 東北本線矢吹駅


巨大な2つの円形窓が特徴的な矢吹駅。
1995年(平成7年)に建てられた駅舎で設計は柴田いづみ建築設計事務所(現SKM設計計画事務所)、東日本旅客鉄道株式会社建築設計事務所。総工費16億8700万円。
1996年度のグッドデザイン賞、1998年度の福島県文化賞特別部門賞受賞作品です。




矢吹駅自体は1887年(明治20年)7月6日の開業とかなり古い駅なんですね。
新駅舎は1995年10月1日から供用が開始されて、円筒の通路で東口と西口を繋ぎます。ちなみに東口側は円形窓1つ。
この自由通路がSFチックでとても好き。大きな円形窓からの採光もとても良いです。
京阪宇治駅もそうだけど円を多用するのは車輪のイメージなんでしょうか。




もともと矢吹駅には西口しかなく、線路が町を分断していたそう。新駅舎建築あたって東口ができ、東西を結ぶ自由通路も作られたのでこの自由通路は地元民にとっては待望のものだったとか。またこの自由通路は待合室やギャラリーを兼ねた集いの場として計画されており、通路いっぱいに設置されたベンチはその名残でしょうか。
現在1階部分に観光案内所が設置されております。また東口には噴水を中心とした広場も…水はないです、ちょっと寂しげ。





なお、この駅舎にはエレベーターが設置されておりますがこれは矢吹町の公共施設で設置された最初のエレベーターだそうです。

ちなみに矢吹町は日本三大開拓地の1つ。残りの2つは青森県十和田市と宮崎県川南町。
公式キャラクターはやぶきじくん。西口にもいます。目標はキャラ界の暴君だそうで。・・・暴君??





東北本線 矢吹駅
Address : 福島県西白河郡矢吹町中町235-4
駐車場:有(無料)
参考文献:
地域開発ニュースNo.262
財界ふくしま 1998年10月号
新都市 1996年4月号


2021年7月訪問


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