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響灘を臨む千本鳥居 福徳稲荷神社


響灘を臨む高台にある福徳稲荷神社。正式名称は「長門国稲城山福徳稲荷神社」。
案内板によれば第12代天皇の景行天皇がこの地の姫菖蒲に魅せられ
「長門なる稲城の山の姫あやめ時ならずして如月に咲く」
との歌を詠んだとか。
姫菖蒲の美しさにしばらくその場を去ぬことができなかったことから「去ぬ無き=犬鳴山」の名がついたとも伝えられている。
現在まで地元の人々から「犬鳴のお稲荷さん」と呼ばれる所以はこちらですね。
ちなみに景行天皇は日本武尊の父と言われております。そんな神話のお話。




さてそんな由緒ある福徳稲荷神社。
拝殿から振り返った景色が最高ですね。夕暮れ時はもっと最高だろうなぁ…次は是非サンセットも拝みたいです。
響灘に浮かぶ島の1つに通称「孤留島(こるとう)」と呼ばれるものがあります。
これはフランスのピアニスト、アルフレッド・コルトー(Alfred Cortot)との縁で名付けられたもの。

1952年の日本公演で川棚温泉に滞在した仏人ピアニスト、アルフレッド・コルトー。響灘に浮かぶ無人島の景色に魅せられ、島を買いたいと申し入れます。当時の村長は「永住するなら差し上げましょう」と快諾。感激したコルトーは「私の思いはひとりあの島に残るだろう」と言い残して帰国しました。

という素敵なお話・・・って永住してないんかーい。
ちなみに僕のコルトーのお勧めはショパンのエチュードです。名盤。


右の島が孤留島

そんな素敵なエピソードに加えて、福徳稲荷神社には千本鳥居もあるのです。
拝殿から千本鳥居を進んでいくと、順に谷嶽稲荷(上の社)、谷森稲荷(中の社)、そして最も奥にある谷川稲荷(下の社)と続いていきます。最深部からの景色は素晴らしいですね。





個人的にはよく比較される元乃隅神社よりも好みです。
ただ千本鳥居が塩ビ管で作られているのがちょっと興ざめ。耐久性とかコスト面とかいろいろ事情はあるんでしょうがちょっと…んーむ。。。


最寄り駅は山陰本線湯玉駅。徒歩で20分くらいでしょうか・・・ぎりぎりいける。
一応バスもあるらしい。ブルーライン交通バスで福徳稲荷前バス停下車すぐみたいです。

ハヌッキーヤ―みたい



福徳稲荷神社(ふくとくいなりじんじゃ)
Address : 山口県下関市豊浦町宇賀2960-1
駐車場:有(無料)

2020年1月訪問



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