温泉街の異形 別府グローバルタワー

索道好きも灯台好きも大満足 佐多岬灯台


本土最南端として知られる佐多岬。その先端から300mほどのところにある大輪島に立つ佐多岬灯台。
初代の灯台は「日本の灯台の父」と呼ばれるイギリス人リチャード・ヘンリー・ブラントン(Richard Henry Brunton)による設計。日本の灯台50選。
また1866年(慶応2年)にアメリカ、イギリス、フランス、オランダの4か国と締結した、改税条約(通称江戸条約)により建設を約束した8基の灯台のうちの1基で、1871年(明治4年)10月18日の初点灯で日本で最初の鉄造灯台だったそうです。



前述の通り1871年(明治4年)10月18日に初点灯したものの、その初代の灯台は1945年(昭和20年)3月18日の空襲により大破しています。1950年(昭和25年)5月にコンクリート造りで再建、これが現在まで残る灯台です。
灯台の高さは12.6m、海面から灯火までの高さは約68mで光度は40万カンデラ。光達距離は21.5海里となっております。天気が良い日には種子島や屋久島、硫黄島まで見えることもあるとか。あ、開聞岳は天気悪くても見えました。




佐多岬側にはかつて灯台守が官舎として利用していた建物の遺構も残っています。すっかり木々が生い茂っており南国だなーと感じますね。現地の案内板によれば「イギリス人の設計施工」により建てられたとあるのですが、もしかしたらこの設計もブラントンだったりして…?



なお建設工事の際には佐多岬と大輪島の間にワイヤーを架設しゴンドラで資材を運んだそうですが、これが機械を動力とした日本最初の索道と言われているとか…へー。

しかし佐多岬(さたみさき)と四国最西端の佐田岬(さだみさき)を混同してるケースが散見されますね。更にややこしいことに四国最南端は蹉跎(さだみさき)…とはいえこちらは足摺岬の名前が一般的なので混同されることはありませんが。
せっかくなので覚えましょう、ここは佐多岬(さたみさき)、濁りません。

初代の灯台(展示資料より)



佐多岬灯台(さたみさきとうだい)
Address : 鹿児島県肝属郡南大隅町佐多馬籠
駐車場:有(無料)

2020年2月訪問



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